公立高校入試の内申対策として、中3の1学期定期考査では実技4教科対策を本気ですべき事はお伝えできたと思います。
そして具体的に、どのような対策をするかについても具体的にお伝えしました。
そして今回の記事では、中3の1学期定期試験はいつから準備すべきか具体的な時期をお伝えしたいと思います。
今回の記事の内容も、実際に塾で指導している内容となります。
1学期定期考査の試験日までに勉強が間に合わない事が多い
中学3年生とは言っても1学期の時点ではまだ受験生という実感を持つ事ができない生徒が多いというのが現実だと思います。
そのため、どうしても試験勉強を開始するのが遅れがちになります。
そして試験前になると、ほとんどの教科が中途半端な状態で定期考査を受けてしまう、という生徒が多いです。
それは生徒がさぼっているからというだけではありません。
自分ではきちんとやっているつもりでも、間に合わなくなってしまう事が多くあります。
それには理由が3つあると思います。
中3の定期試験で試験勉強が試験に間に合わなくなる理由
中3になると学習する勉強の中身が難しくなる
1つ目の理由は、中3になると勉強の中身が難しくなってくるからです。
中学校の勉強というのは中2くらいから少しずつ難易度が上がってきて中3になるとそれなりに難しい単元を扱います。
例えば、英語では中2の中盤から不定詞・動名詞といった難しい単元が始まり、中3は現在完了・分詞・関係代名詞と中学英語で最も難しい単元が1年間続きます。
数学では展開と因数分解が中3から始まります。
社会では中3になると公民分野が始まり憲法の人権と統治の基礎という中学生にとって理解するのが難しい単元が始まります。
理科でも中学生が苦手にする力学などが中3から始まります。
どの教科でも中学生がつまづきやすい分野が入ってきます。
そのため今までは対して時間をかけなくても試験対策を出来ていた生徒でも試験対策をするのに時間がかかるようになってきます。
そのため試験前までに試験勉強が終わらなくなってしまう事があります。
中学校から試験前に出される課題の量が増える
2つ目は、定期試験前になると提出する課題の範囲が告げられ、課題だけで手いっぱいになってしまうからです。
中3にもなると、学校側も公立高校入試を見据えて課題を出してきます。
具体的には、中3の内容に加えて「中1~中2の内容の復習」をする事を目的としたワークを出してきます。(中学校によります)
中3になるまでは、学校から定期試験前に課される課題の範囲はその学期で学んだ内容だけになります。
しかし中3になると「中1~中3の内容の復習」が加わってくるので、中3からは中3までより課題の量が増えます。
そのため、中3までと同じペースで勉強をしようとすると定期試験までに間に合わなくなってしまうのです。
実技4教科の対策を真剣にする時間をとるのが難しくなる
3つ目は、主要5教科に実技4教科の合わせて9教科を勉強しなくてはいけないからです。
今まで述べてきたように、主要5教科の内容の難易度が高くなってくる上に学校から出される課題の量も増えます。
また実技4教科に関しては真剣に対策をした事がない中学生が多いので、どれくらい時間をとるのかすらわからない生徒が多いというのが実際だと思います。
そのため主要5教科+実技4教科を勉強するのにかかる時間が、思っていたよりもかかってしまい試験までに勉強が間に合わなくなります。
いつから勉強を始めれば良いか
今まで述べてきたような理由で、中3の定期試験は試験前までに万全の体制を整えられる生徒が少ないです。
なので、私は定期試験の5週間前から「実技4教科の勉強をし始めた方が良いよ。」と言い始めます。
そして3週間前から生徒に具体的な課題を指定してやってきたかどうかをチェックするようにしています。
実技4教科の試験対策は参考書さえあれば、一教科につき数日で終わるようなものばかりなのです。
実技4教科は5週間前から声をかけて、3週間前から生徒が対策をすればすぐに終わります。
実技4教科の勉強はすぐ終わるので、早く始め早く終わらせ主要5教科の勉強に集中したいところです。
と言っても、中3の1学期定期考査はまだ勉強のテンポがつかめず、勉強が遅れてしまう事があると思います。
そこで勉強が遅れて試験に間に合わなくなった場合にどうするかについて、次の記事でお伝えしたいと思います。
いつから実技4教科対策をするかのまとめ
実技4教科は、1学期定期試験の3週間~5週間前から始めましょう。
試験前まで残しておくと、主要5教科対策や提出する課題に追われるし、主要5教科+実技4教科の計9教科をやるのは大変だからです。
実技4教科対策はやり始めればすぐ終わる分量しかありません。