個別指導塾で最も重要なのは「当たり講師」に担当してもらう事です。
「当たり講師」が担当すれば、高い確率で成績が上がり、受験に合格します。
「外れ講師」が担当すれば、高い確率で成績が下がり、受験に失敗します。
そして「当たり講師」は結果を毎年多く出しているので近所に評判になっているので、保護者同士のネットワークで「結果を出している講師」の情報を集めれば「当たり講師」がどの塾のなんという名前の講師か把握する事が出来ます。
ただ、その講師がたまたま結果を出せたのか、本当に「当たり講師」なのかは個別指導塾内部にいないと把握できないし、「当たり講師」はすべてのコマが埋まっている事が多いので、「当たり講師」が誰かわかっても実際に担当講師になってもらうのは難しいです。
これだけ読むと、個別指導塾で「当たり講師」に担当してもらうのは難しい事になってしまいます。
でもちょっと待ってください。
実際に「当たり講師」に指導してもらっている生徒はいるわけですよね?
その生徒たちは一体、どうして「当たり講師」に指導してもらえているのでしょうか。
答えは簡単です。
「当たり講師」として近所で評判になる前から、「当たり講師」に指導してもらっているからです。
個別指導塾で、「結果を出す講師」と言うのは1年目から頭角を現してきて2年目には結果を出し始める人が多いです。
個別指導の塾に入って1年目や2年目で担当した生徒たちが結果を出すと評判になり、あっという間にコマが埋まっていきます。
だから「当たり講師」と評判になる前に、自分の担当になってもらう必要があります。
「当たり講師」になる講師の見分け方
個別指導塾の講師で「当たり講師」になる講師には3つの特徴があります。
少なくとも私の見てきた「当たり講師」はすべてこの3つの特徴を兼ね備えた人でした。
声が大きい(声がよく通る)
意外に思うかもしれませんが、個別指導塾で結果を出す講師は、私の知る限りでは全員「声が大きい(声がよく通る)」という特徴がありました。
個別指導塾の講師は、担当生徒の成績を上げるため、志望校に合格するために授業中に生徒を引っ張っていく必要があります。
引っ張っていく時に、元気よく声をはって指導する講師とボソボソと指導する講師のどちらが生徒を引っ張っていく力が強いでしょうか。
当たり前の事ですが、元気よく声をはって指導する講師の方が生徒を引っ張っていく力は強いです。(生徒の性格によっては声の大きい講師を嫌う生徒もいますが少数です)
また、「声が大きい」講師は熱意にあふれる講師の方がおおいです。
個別指導塾の講師をすると1コマ=80分~90分の間ずっと声を出し続けなくてはいけない事もあります。
通常授業期間で3コマを担当するなら240分(4時間)~270分(4時間30分)の間、大きな声を出し続けなければいけない事もあります。
講習期間であれば(食事休憩をのぞき)朝の9時から夜中の10時までのの大半の時間で大きな声を出して授業をする事もあります。
そのような長期間、大きな声を出し続ける事は講師にとって肉体的にも精神的にも非常につらい事です。
講習期間中などは声の出しすぎでフラフラになる事もあります。
休憩時間中に大きな声を出している「当たり講師」の方が座り込んで寝ているところを見たこともあります。
座り込むほど疲れても、授業では大きな声を出し続ける講師の方は、指導に対して熱意があふれた講師の方ばかりです。
講師が熱意をもって本気でぶつかっている事は、生徒は敏感に感じ取るものです。
生徒を本気にさせるには、講師が本気にならなければいけないと私は思います。
そして講師が本気になっているかどうか、熱意があるかどうかを誰でも簡単に判断できる特徴が「声が大きい」だと思います。
まず、講師の「声が大きい」かどうかを注意してみると良いと私は思います。
よく褒める
個別指導の講師が「よく褒める」という事は非常に重要です。
どんなに声が大きい講師だろうと怒りっぽい人は論外です。
講師が怒ってばかりだと生徒がどんどん萎縮してしまいます。
それでは生徒は勉強をやる気にはなりません。
勉強というのは基本的につらくてつまらないものです。
生徒にとって勉強というものは気が進むものではありません。
気が進まないまますれば、効率も効果も下がっていってしまいます。
だから、個別指導の講師は、わざとらしいほど褒めちぎって生徒に前向きな気分になってもらい勉強へのモチベーションを上げる事が重要です。
「お!今日は宿題ちゃんとやってきているね!」「10問やって計算ミスなし!計算力上がってきたね!」「この難しい単語、スペルミスなしで書けるなんてすごいね!」
などなど、生徒が何かやればすかさず褒める講師の担当する生徒は、塾に来るのが楽しみになってきて、前向きな気持ちで勉強をする事が出来るようになってきます。
よく褒める講師が担当すると、最初は塾に来る時に下を向いて声も小さかった生徒が、笑顔で「こんにちは!」と大きな声で挨拶してくれるようになります。
生徒が元気に塾に来るようになれば、成績を上げるのはもう簡単です。
宿題の量が多く、ちゃんと講師が宿題をやってきたかチェックする
「宿題の量が多い」というのは、当たり前の要素なのですが保護者の方が見落としがちな要素だと思います。
個別指導塾は基本的に1週間に1コマの授業をします。
1週間に1コマだけ勉強して成績が上がる事はありえません。
1週間に1コマだけ塾に来て勉強して、それだけで成績が上がったら、それは魔法や奇跡としか言えないものです。
講師が大きな声をだして生徒を引っ張っていくのも、授業中褒めてモチベーションを高めるのも、その目的は1つしかありません。
その目的は「家で大量の宿題をやらせる事」です。
家で宿題を大量にやらなければ結局のところ成績は伸びません。
講師が大きな声を出すのも、褒めるのも、生徒に家で宿題をやって欲しいからです。
私は1教科につき1週間に10ページは最低でも宿題は出していました。
1教科につき毎週20ページを出した生徒は学年で170人中150位から1年半でトップ10に入るようになりました。
大量の宿題を出すのは講師の重要な仕事ですが、出すだけで終わりではありません。
なぜなら「宿題やった?」と聞くと生徒はやってなくても「うん、やったよ。」と答えるからです。
だから宿題をきちんとやったかどうか講師が自分の目でチェックするまでが仕事です。
また、答えを写しただけの可能性もあるので、宿題の範囲から確認問題を作って授業の最初に解かせる事も出来ればした方が良いです。
私は宿題を出したら必ず自分の目でチェックし、授業の最初に宿題の範囲から確認問題を出して解かせていました。
「家で大量の宿題をやらせる」事が出来るようになれば、生徒の成績は自然と上がっていきます。
まとめ
「結果を出す講師」は、「家で大量の宿題をやらせる」ために、講師は「大きな声を出し」て生徒を引っ張っていき、「わざとらしいくらい褒めて」やる気を引き出していました。
「声が大きい」
「(わざとらしいくらい)よく褒める」
「宿題の量が多く、ちゃんと講師が宿題をやってきたか自分の目で見てチェックする」
この3つが私が今まで見てきた「結果を出す講師」に共通する特徴です。
この3つを満たす講師の方がいたら、担当講師にして欲しいと教室側に言うと良いと思います。